先週は父の日でしたね。
なぜか学校でこんなものをもらいました。
P_20180622_160454_1

生徒が配ってくれたのですが、
父親ではないんだけどと思いながら、誰から?と聞くと
匿名だ。
と。

なんだそれ。
(あとあとで他の先生に聞くと、だいたい予想はつくけどね、、、とはぐらかされましたが、
シニアティーチャー(副校長的ポジション、女性)あたりかなと思います。)


さて、皆さん、お父さんは何人いますか?
私のルームメイトは4人だそうです。
ちなみに私は2人です。

え?
父親が複数人?

えぇ、エスワティニではそれがあり得ます。
エスワティニでは日本で言う父親の男兄弟も父親と言うそうです。
また日本で言う母親の姉妹も母親とのこと。

ということは自身が男であれば兄や弟に子どもがいたら自分に子どもがいなくても父親になれるわけです。
マグカップを男性の先生全員に配るのも少しわかる気がしました。。

まとめるとこんな感じ
FamilyStructure.001
緑色がエスワティニでの呼び方です。


このような呼称となった背景にはエスワティニの文化があるようです。
1つは家族のくくりが大きいこと。
家長を中心にその子どもたちも近くに住むようです。
自ずと日本で言うおじさん、おばさんは近い関係になるのかなと。

また家族は支え合って生きています。
母親がなくなった場合、母親の姉妹が子どもたちのお母さんになるそうです。

これはすなわち、、母親の姉妹が父親の次の奥さんになるということです。
義理の父母に「奥さんが亡くなったので妹をください」というのだとか。

奥さんが亡くなったのに、すぐに別の人と!しかも奥さんの姉妹とか!!
という日本人の感覚ですが、事実としてはそういった文化のようです。
エスワティニの男性は奥さんがいないというのあり得ず、社会的立場がないようです。
例えば地域の中でも発言権が一切なくなるそうです。
なので、再婚は当たり前です。(そもそも一夫多妻制なんですが。)

そのような背景もあり、母の姉妹を「母」、父の兄弟を「父」と呼ぶようです。

ただし現在では奥さんの姉妹と結婚したり、旦那さんの兄弟と結婚するというのは減ってきたとのこと。
20年前ぐらいまでは普通にあったようです。(エイズの知識が広まり、減ってきた模様。)
ただ今でも亡くなった兄弟の家族の面倒をみるという文化は残っています。

エスワティニの家族の概念は日本とかなり違って面白いのでまた書きたいなと思います。

★エスワティニワクワクポイント★
別の教科に来てる教育実習の先生からボーイフレンドになってくれませんか?と告白が。



もちろん冗談でですが;;